有識者インタビュー

2011年2月10日 (木)

赤堀侃司先生へのインタビュー:「電子黒板・デジタル教材活用事例集」出版の目的と「21世紀にふさわしい学校教育の実現に向けて」

Image001 今年2月に、「電子黒板・デジタル教材活用事例集」という本を出版された赤堀侃司先生(白鴎大学教育学部長、財団法人コンピュータ教育開発センター理事長)を新宿区初台の東京オペラシティタワーにある教育テスト研究センターに訪ねました。
先生に、この本の出版の背景や目的、「教育の情報化」で授業はどう変わるのか(どう変える必要があるのか)などについてお聞きしました。

◇「電子黒板・デジタル教材活用事例集」の出版の背景と目的について教えてください。

◆「ハード(電子黒板)は入れたけれどどうやって使ったらよいか分からない」という声が多かったのです。杉並区でデジタル教科書等のデジタルコンテンツの使い方という講演会をしましたが、そこでも「事例集が欲しい」という声がありました。そのようなニーズが全国的にあるということを感じています。時代の要請で、ともかく「使い方」を普及したいという想いがあったのです。
 電子黒板の活用については、地域や校種によって大きな温度差があります。使っている先生は「電子黒板がないと自分の授業ができない」というくらいに使い込んでいますが、使っていないところでは雰囲気が冷ややかです。特に、中学校が冷ややかだと感じています。中学校では「教科の壁」が大きいのでしょう。
 小学校の先生のほうが忙しくて教材研究などの時間がとれないはずなのに、電子黒板などを上手く使っているケースが多いように思います。私には中学校をなんとかしなければいけないのではないかという想いがあります。中学校・高校の授業改善に取り組んでいかないといけないと思っています。
 中学校で普及しない原因は、先生方の時間の多くが生徒指導に割かれてしまっているためだと思います。校務の情報化ではコンピュータを使っていますが、授業ではまだまだ使えていません。
 また、高校では、電子黒板などのICT機器は整備されているのに、使っていないというのが現状です。

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2010年12月 1日 (水)

渡部昭先生へのインタビュー:授業改善と研修の活性化、そして21世紀を生きる子どもたちへ

 渡部先生(現墨田区教育委員会事務局庶務課・教育情報担当)は、教員時代から電子黒板をはじめとするICT機器を授業に積極的に導入して効果をあげてこられました。特に墨田区立鐘淵中学校と文花中学校の校長在職時のご活躍は、さまざまなメディアでご紹介されました。
 今回はそのご経験から、実際に学校に機器を導入し効果を高めるための方策などをお尋ねしました。

◇渡部先生にとって「電子黒板を活用した授業の目的」は何ですか?
◆「授業改善」と「研修の活性化」そして、「子どもたちに‘21世紀に生きる力’としてのコミュニケーション力、発表力、表現力を付けさせるための道具として活用したい」という思いがあります。

◇渡部先生が電子黒板に興味を持たれたきっかけは?
◆2004年3月のCECの成果発表会での「ゼルカウスキー先生の物理の模擬授業」を見たことです。

◇最初は電子黒板を購入するのには予算がなく、たいへんだったのではないですか?
◆そうですね、最初は校内予算をやりくりして1台購入しました。
前任校の鐘淵中学校での電子黒板の取組みが、5年前(2005年11月18日 )にNHK「おはよう日本」で生中継されたのが大きかったですね。それがインパクトになって電子黒板の認知度が高まり、その後、区の研究指定校になったりしたので活動がしやすくなりました。
 そして、今の墨田区立文花中学校と合わせて7年くらい電子黒板と関わっています。

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2010年11月25日 (木)

清水康敬先生に聞く:「日本の教育の情報化」の過去・現在・未来【その3】「これからの電子黒板とデジタル教科書の役割と要件」

◇今、補正予算や来年度の予算についてはデジタル教科書がキーワードとなっていますが、電子黒板なども含めて、これらを企業はどのように開発し、国や自治体はどう予算化し、学校現場はどのように活用していけばいいのでしょうか?

◆電子黒板でコミュニケーションが広がる
 単純に教え込むためではなくて、電子黒板を使うことによって先生⇔子ども、子ども⇔子ども のコミュニケーションが広がるのです。
 だから、デジタル教科書の中身というのは、発表し合うといった「コミュニケーション」を重点的に開発していくことが重要ではないかと思います。

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2010年11月17日 (水)

清水康敬先生に聞く:「日本の教育の情報化」の過去・現在・未来【その2】「効果の検証の大切さ」

清水康敬先生に聞く:「日本の教育の情報化」の過去・現在・未来
【その2】「効果の検証の大切さ」
◇先生は講演の時、いつも「ICTを活用授業の効果」について、検証した結果を発表されていますが。

◆なぜ、エビデンスを求めるようになったか?
 なぜ、エビデンスを求めるようになったかというと、1998年のバーチャル・エージェンシー「教育の情報化」で、小渕首相(当時)が提唱した会議があったころのことです。

「日本は教育の情報化において諸外国に比べて遅れている」という話をしたら、海外の状況を調べにいくことになりました。
 英国のBecta(British Educational Communications and Technology Agency、英国教育工学事業団と訳されることが多い)では大歓迎を受けました。たくさんの人が説明してくれたり、学校を案内してくれたりしました。

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2010年11月10日 (水)

清水康敬先生に聞く:「日本の教育の情報化」の過去・現在・未来【その1】「私が感動した授業」

清水康敬先生に聞く:「日本の教育の情報化」の過去・現在・未来
【その1】「私が感動した授業」

◇私(関)はコンピュータ教育開発センター(CEC)で2003年度に「e-黒板研究会」を、2004年度に「e-教科書研究会」を立ち上げました。その時に両方の会の会長をお願いしたのが清水康敬先生でした。

 今回は、清水先生に「日本の教育の情報化」の過去・現在・未来について、お話をお伺いします。

◇まずは、清水先生が感動された授業をご紹介ください。

◆たくさん感動した授業はありますが、特に4つを取り上げてみました。

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2008年11月21日 (金)

電子黒板とデジタル教科書の利活用(1)

これから毎回、情報教育や教育工学の研究者に電子黒板とデジタル教科書の活用について、インタビューしていきます。

第1回目と第2回目は、メディア教育開発センター准教授の堀田龍也先生に、電子黒板とデジタル教科書の利活用についてお伺いします。Horitasensei

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