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2012年6月13日 (水)

New Education Expo 2012東京会場見学:児童からの「説明してもいいですか」発言は大きな前進!!

12061301 6月7日(木)・8日(金)・9日(土)の3日間、New Education Expo 2012が東京ファッションタウン(江東区有明)で開催されました。

 教育の情報化施策の両輪と言える「フューチャースクール事業(総務省)」が3年目、「学びのイノベーション事業(文部科学省)」が2年目を迎え、少しずつ実証事例が出始めています。

 そんな中、行われた3日目のセミナー「1人1台タブレットPCの活用 フューチャースクール事業(総務省)・学びのイノベーション事業(文部科学省)の実践事例から」を報告します。

 玉川大学教職大学院の堀田龍也教授をコーディネータに以下の3校の事例が報告されました。
1.長野市立塩崎小学校(フューチャースクール推進事業 実証校3年目)
2.佐賀市立西与賀小学校(フューチャースクール推進事業 実証校3年目、学びのイノベーション事業 実証校2年目)
3.広島市立藤の木小学校(フューチャースクール推進事業 実証校3年目、学びのイノベーション事業 実証校2年目)

 各校とも、ICT支援員と協力しながら日々、効果的な活用方法を模索しています。中でも広島市立藤の木小学校の堀達司校長先生の報告は興味深いものでした。
 藤の木小学校における、教員の変化に関してですが、1年目は、「できるだろうか。効果はあるだろうか。業務の負担が増えるのでは。」等、多くの不安を抱えていました。
ところが今では、ほとんどの教員が「転勤したくない」と言うほど実践が充実してきています。
 その大きな要因の一つが、「藤の木スタイル」と銘打ってICTの利活用に対する方向を明確に示し、「失敗も成果である」という姿勢を貫いたことでした。

 また、電子黒板とタブレットPCを使った授業中の発言において「児童の変化」が現れてきたそうです。それは『先生。説明してもいいですか』という発言が増えたことです。
 PISAショックで見られた「自分の言葉で説明する力の欠如」を克服するヒントが、実践の中に蓄積されている様子がうかがえました。
 堀校長先生は、「児童も先生もPCのスキルが身につき、慣れるまで、3~4ヵ月間くらいは忍耐が必要です。一定の成果を上げるには、それなりの準備期間が必要になってくる」と話されました。

 今後の課題について、堀校長先生は、
・PCの不具合、光の映り込み等による視覚的障害などからくる『授業が止まる恐怖』をいかに克服するか。
・電子黒板・タブレットPC等のデジタルと板書・ノート等のアナログとどのようにバランスをとっていくか。
・教員のさらなる、ICTを利活用した授業実践・指導スキルの向上
という3点を上げられました。

 また他の実証校からも、「研修・支援体制の充実」「ICT支援員配置問題」「授業本来の目的を見失わないこと」「ケースバイケースに応じた柔軟な対応」「校長のマネジメント力の育成」など、多くの課題が上げられました。

 最後に堀校長先生はこんなタブレットPCがあったら助かるというキーワードとして「12インチ、縦置きスリム、映り込み防止、10時間連続、1kg以内、鉛筆のようなペン、サクサク動く、カメラ付き、持ち手付き、壊れにくい」などを上げられました。

(第3プロジェクトメンバー 清水 勲) 

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